怪獣をモチーフに楽曲制作!
Amvition(アンヴィション)のSUMITOです。
さて本日は、ゴジラファンに大人気の「ゴジラvsビオランテ」についてお話します。
“もう一つのラストシーン”
『ゴジラvsビオランテ』には映画と異なる、
“もう一つの結末”があることをご存じでしょうか?
実際に絵コンテ作成・映像制作された幻のラストシーンが存在!
まずは、幻のラストシーンを語るうえでおさらいしておきたい”ビオランテ”
“ビオランテ”とは?
登場作品:ゴジラvsビオランテ/1989年
引用元:ゴジラvsビオランテ: /ゴジラ・ストア | GODZILLA STORE
誕生の経緯
©1989 TOHO CO., LTD.
白神博士が生み出した”植物のゴジラ”ビオランテ。
亡くなったその娘、白神英理加の細胞・薔薇の細胞・G細胞を融合した生命体。
本来の目的は、G細胞の自己再生能力により、永遠の命を持つ薔薇(白神英理加)を生み出すことだったが、白神博士の予想を超え、怪獣となった。
自身の手で新たな脅威を生み出してしまったことを察知した白神博士の一言が衝撃的でした。
白神博士「ひょっとすると大変なことになるかもしれない」
…他人事!?Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
形態は2種類
■ビオランテ 花獣形態(第1形態)
©1989 TOHO CO., LTD.
芦ノ湖に現れた巨大なバラが印象的なバイオ怪獣。移動が出来ず、火が弱点がある。
初期案では「ビオランテの花粉によって人間が植物化・増殖する設定」だった。
■ビオランテ 植獣形態(第2形態)
©1989 TOHO CO., LTD.
ビオランテの能力
原案担当:小林晋一郎氏はビオランテを雌雄同体・単性生殖で設定したと語られている。
つまりビオランテの花粉自体、それ自身で発芽能力を持つ。
ゴジラとの戦いで乱れ飛んだ花粉は地にもぐり、水に潜み、やがて復活の日を迎えるはずだったとのこと。
これは驚き!
つまりビオランテはほぼ不死身設定になるはずだったのか。
名前の由来
小林晋一郎氏は「ラ・ドン・ゴン」といった怪獣然とした語尾を避け、
印象的且つどことなく怪しげで、耳に残るものを模索した結果が「ビオランテ」であると
語られている。
”ビオランテ”という名はヴェルレーヌの詩の一節「秋の日のヴィオロンのためいきの…」という
有名な絶唱に由来していて、最後の「テ」も耳馴染みない文字として追加したものだそう。
小林さん自身がフランス語やスペイン語の語感が好きだったことも理由の一つで
「ハイプリドーマ」という別案もあった。
2種類の細胞の有益な部分だけを発現するために融合したもののことだったが、
“生命工学用語そのものを使うのは流石にまずい”ということでボツになったようです。
ビオランテ自体が非常に特殊で、魅力的な怪獣ですね。
幻のラストシーンの前に、まずは“通常のエンディング”から。
“通常のエンディング”
抗核エネルギーバクテリアの活性化により浜辺で一度ダウンするゴジラ。
直後にビオランテは、エリカの残像を残しつつ、自らの意思で黄金の粒子となって空に舞い上がり、そのまま宇宙に消える。
その後、ゴジラは復活して海に帰っていく。
本当にやりたかった”幻のエンディング”
それは、“ゴジラが抗核バクテリアの活性化で倒れた後、ビオランテがゴジラを飲み込んで融合し、胞子となって昇天していくもの”でした。
その絵コンテの内容では次の通りです。
- 巨大な口を開き、光が走る
- 口中より光を発したら体全体を包んでいく
- ビオランテ全体が巨大な口となり、ゴジラを包んでいく。(ここでゴジラも光だす)
- ゴジラがビオランテの口内に収まるとキバが伸びていく(徐々に光は赤に変わる)
- ビオランテの伸びたキバがバラのツボミに変化。
- バラの花びらにつつまれたゴジラの中心から光輝き、胞子が出始める
- ゴジラの体全体に広がる光の胞子
- 徐々にバラの花が消えていき、その胞子が天空へ
- ゴジラもろとも胞子となって姿を消す
👇上記の内容を手書き絵コンテで紹介しているYouTube動画があります👇
06:22 あたりからご覧ください🌟
NGとなった理由
これらは実写とアニメーションを併用して描く予定だったものの、実写とアニメ部分の親和性の問題が起こり、シークエンスごとカットされたそうです。
川北監督はインタビューで「時間切れでカットした」と仰っておりました。
仮にそうなっていたら、続編『ゴジラvsキングギドラ』ではどのような展開になったのか!?
もしも実現していたら…
続編『ゴジラvsキングギドラ』ではどんな展開だったのか?
気になるところですね(゚Д゚)
いずれにしてもビオランテは本作のみの出演にも拘らず、その精巧なフォルムとストーリー性から
最も人気な怪獣の一つであり、作品自体も非常に評価が高いものとなっている。
ビオランテはその本体だけでは終わらない存在であると同時に、
人間の細胞を宿した神秘的で人知を超えた怪獣でしたね。
むぅ…改めて映画を観たくなるッ!
ゴジラvsビオランテのご視聴はこちらから「Amazonプライムビデオより」
オススメ!「ゴジラ怪獣話」たち。
本日は『川北特技監督も愛したロボット怪獣モゲラ』をお送りしました。
過去の「ゴジラ怪獣話」でも魅力的な怪獣秘話を語っていますので是非ご覧ください🌟
以上!
最後に。
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